末期状態になると、痛み、全身倦怠感、食欲不振、発熱、便秘、呼吸困難、不眠、浮腫、腹部不快感などの不快な症状が出現しやすい。そのため、不快な症状のコントロールは重要である。また、臨死状態では、以下のような症状がみられるため、よく観察する。
呼吸は浅く、不規則になる。呼吸が困難となり、口を開けた状態で下顎を動かす下顎呼吸や、小鼻を動かす鼻翼呼吸、チェーンストーク呼吸(呼吸振幅が漸ぜん増、漸減を交互に繰り返す)などがみられる。
脈拍は、心臓の機能低下により、微弱となり、リズムが乱れてくる。橈骨(とうこつ)動脈が徐々にふれなくなり、頸動脈も測定不能となり、心臓停止をきたす。心臓が機能停止すると、血圧も下降し測定不能となる。体温は徐々に下降する。
四肢末梢から浮腫がみられ、皮膚の色は蒼白で口唇は青紫色になる。筋肉の緊張が低下するため、下顎が下か垂すいする。尿量が減少、または尿、便が失禁状態となる。瞳孔は光に対する反応が低下し、散大、縮小がみられる。